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カッコよくなりたいオヤジの衣・食・住についての記録。

シェットランドフォックスインバネスの経年変化(エイジング)

 シェットランドフォックスのインバネスを購入して約2年が経過した。そこで、この2年の経年変化の様子を記録として残しておこうと思う。

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2年が経過したシェットランドフォックスのインバネス


 この二年間の着用頻度としては、1〜2回/週ぐらい。ザックリ6回/月で履いたとすると、 おおよそ140回履いたことになる。(ただし、会社に付くと履き替えるので、一日の着用時間は3時間程度なのは申し添えておく。)梅雨時や、朝から雨の日以外は履いているので、それなりに雨に打たれてもいるのだけど、見た目には、ほとんど劣化は見られず購入時の状態を保てていると思う。
 アッパーの皺の入り方を見てみると非常に細かなシワが入っているだけで、 非常に美しいものになっている。深く大きな皺は見当たらない。アッパーの革は非常に肉厚なものを使っており、2年履いても全くへこたれた感じはない。革質は非常にいいものだと思う。アノネイの中でも、良い部分を使っているのかもしれない。土踏まずがある靴の内側につても、ロングカウンターが入っているせいか、変な皺が入ることもない。(クロケット&ジョーンズの場合は、木型がワタシの足に合っていないせいかも知れないが、土踏まず辺りに、ねじれたような深い皺が入っている。)非常に作りが頑丈で耐久性が高いように感じていたが、この2年の経過を見ても実際に耐久性が高いことがよくわかった。

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アッパーの皺①

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アッパーの皺②

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アッパーの皺③

 履き心地については、購入して約一年でソールの反り返りが馴染んできて、良くなってきていたので、さらに柔らかな履き心地に変わることを期待していたが、他の靴(例えば、クロケット&ジョーンズ)と比べると未だにソールは硬い。ガッシリとした履き心地が好きな人向きの靴と言えるだろう。
 ソールの劣化については、ビンテージスチール&ハーフラバーを貼っていたせいもあり、こちらも、ほとんど劣化は見られない。ビンテージスチール&ハーフラバーにあった細かな溝は、こすれて平らになっているが、特段滑ることもなく問題ない。当分、オールソールをやる必要はないだろう。やはりハーフラバーで補強しておけば、ノーメンテナンスで非常に長く履くことができるのでコストパフォーマンスは高いですね。

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ビンテージスチールとハーフラバーの経年変化


 ストレートチップは非常に汎用性が高くビジネスパーソンは必ず一足は持っておいた方が良い靴だと思う。そういう意味で、シェットランドフォックスのインバネスは、やはり良い靴だと思う。木型としても私の足には合っており、フィット感は非常に高い。外国製の輸入物が人気があるのは分かるが、やはり日本の靴には日本の靴の良さがあると思う。先入観を捨てて、是非、日本の革靴も試してみてもらいたい。
 ちなみに、 メンテナンスは1、2ヶ月に一度 クリームを入れている程度。デリケートクリームは、気が向いたときに入れる程度で、毎回は塗布していない。以前、トレーディングポストの店員さんに、デリケートクリームを入れすぎると、革がペコペコになってしまうので、入れすぎも良くないと聞いてからは、使用頻度を下げている。大型連休があるゴールデンウィーク、夏休み、冬休みには、デリケートクリームを含めたフルメンテナンスを行っている。こういった履き方でも十分に品質を保てており、それほど手間のかからない靴だと思う。ナチュラルな輝き方が好きなので、鏡面磨きは実施していない。クレムで磨くだけで十分に光るので、わざわざ鏡面までやる必要がないと思っている。僕にとって革靴はあくまで仕事道具であり、控えめな存在であってほしい。鏡面磨きにでピカピカにして靴の存在感を全面に出すのは、なんとなく好ましくないように思っている。
 これからも長い付き合いそうな靴なのは、間違いない。引き続き、大切にしつつも、どんどん履いていきたいと思う。

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上質だけど模範的なストレートチップの佇まい

 

デリケートクリームのお勧め。

 

 クレムは、ちょっと高いですが、匂いも良いしお気に入りのクリームです。 

 

akamira.hatenadiary.jp

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