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カッコよくなりたいオヤジの衣・食・住についての記録。

鹿革ライニングの履き心地と経年変化(オリエンタル)

 この秋冬で、もっとも履いた革靴は間違いなくオリエンタルのスエードシューズ。とにかく履き心地が良くて、気がづくと手が伸びてしまう。そんな靴です。スエードというと、ブラウンのイメージが強いですが、私の場合は、普段のビジネスシーンでは黒靴を履いており、カバンやベルトも黒が多いので、このブラックスエードが使いやすくていいですね。

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オリエンタルのブラックスエードシューズ

 アッパーは、たぶんCHARLES・F・STEAD(チャールズ・F・ステッド)社のスーパーバック。スエードの革靴では、比較的使われていることが多い革ですね。かなり履いたので、履き皺も入ってきていますが、馴染んできて良い感じです。

 オリエンタルのベベルドグッドイヤーグレードの革靴は、何度も言いますが本当に履き心地が良い。その構造的な理由は、

グッドイヤーxマッケイ製法によるソールの返りの良さ

・しなやかな鹿革を使ったライニング

だと思います。

 中でも鹿革のライニングは珍しく、おそらくオリエンタルだけではないでしょうか。鹿革のライニングは、とにかく足を入れた際の当りが柔らかくて、クッション性もあるので気持ちいい。これは経験しないと絶対分からないので、是非一度、足を入れてみて欲しいです。

 オリエンタルのライニングはナチュラルな仕上げなので、経年変化がどんな感じなのか気になる人もいるかと思い、ライニングの写真を撮ってみました。

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鹿革ライニングの経年変化

 ちょっと汚くて、申し訳ないですが、こんな感じの経年変化をします。すでに飴色になり始めていて、牛革に比べると経年変化は早い印象ですね。ブランドマークの刻印や、「Oriental」の文字もはっきり見えてきています。見た目はかなり変化していますが、当たりの柔らかさは損なわれていないので、その点は心配ありません。

 取扱店舗が少なく、購入できる店舗が少なかったオリエンタルですが、ジワジワと人気が出てきているようで、取り扱い店舗が増えてきています。ファンとしては、すごく嬉しいですね。気になった方は、一度、Orientalのホームページをチェックしてみてください。

oriental-shoemaker.com

オリエンタルのシングルモンクストラップ(Oriental、JosephⅡ)

 エンツォ・ボナフェのシングルモンクを買ってから、改めてシングルモンクの良さを感じていました。デザイン的には、紐靴が好きではあるのですが、ローファーほどカジュアルな印象にならないで、ビジネスで使えるデザインと脱ぎ履きのしやすさが魅力だと思います。

 ということで、表革のブラックカーフのシングルモンクで良いのがないかなと見ていると、大好きなオリエンタル(Oriental)に、ジョセフ(Joseph)というモデルがあることが分かりました。今回、手に入れたのはスペリオルグレード(Superior Goodyear)のJosephⅡというモデル。グッドイヤー製法で、アッパーにヨーロピアンカーフを用いたグレードのものです。

 いい顔つきですね。いつも思いますが、オリエンタルさんの靴は、本当にプロポーションが良いです。どの角度から見ても美しい。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ

 

 サイドからも綺麗。ストラップは、細いので控えめですね。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(サイド)

 小さめのヒールカップ。足の形にそって、うねっていますね。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(ヒールカップ

 

 フロントから。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(フロント)

 フロントのストラップ部分がV字状になっていない構造で、スリッポンにストラップがついている感じです。履き口も広くなっているので、踵が抜けてしまわないかが心配になりますが、ヒールカップが小さくなっていて踵の吸い付きが非常に良いので、踵抜けはありません。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(履き口)

 インソールのロゴ。ほんとセンスがいいです。抜群にカッコいい。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(インソール)

 ライニングの革もナチュラルなものが使われています。ベベルドグッドイヤーグレードは、鹿革が使われていましたが牛革ですね。鹿革ほど、柔らかくはないですが、ソフトで良い感触です。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(ライニング)

 ソールもヒドゥンチャネルで綺麗。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(アウトソール)

 ウェスト部の絞り込みがすごいのが分かると思います。土踏まずの辺りのフィット感が、抜群ですね。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(ウェスト部)

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(アッパー)

 アッパーは、ヨーロピアンカーフとのことです。おそらく、アノネイのボカルーだと思います。室内で、屈伸したりしてなじませただけですが、もっちりしていて、皺の入り方も上品。

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オリエンタルのジョセフⅡ、Oriental、JosephⅡ(アッパー)

 やっぱり、ワタシの足には、オリエンタルの木型はあっているようで、フィット感がすごいです。また、お気に入りが出来ました。大切に育てていきたいと思います。

 

シェットランドフォックスインバネスの経年変化(エイジング)

 シェットランドフォックスのインバネスを購入して約2年が経過した。そこで、この2年の経年変化の様子を記録として残しておこうと思う。

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2年が経過したシェットランドフォックスのインバネス


 この二年間の着用頻度としては、1〜2回/週ぐらい。ザックリ6回/月で履いたとすると、 おおよそ140回履いたことになる。(ただし、会社に付くと履き替えるので、一日の着用時間は3時間程度なのは申し添えておく。)梅雨時や、朝から雨の日以外は履いているので、それなりに雨に打たれてもいるのだけど、見た目には、ほとんど劣化は見られず購入時の状態を保てていると思う。
 アッパーの皺の入り方を見てみると非常に細かなシワが入っているだけで、 非常に美しいものになっている。深く大きな皺は見当たらない。アッパーの革は非常に肉厚なものを使っており、2年履いても全くへこたれた感じはない。革質は非常にいいものだと思う。アノネイの中でも、良い部分を使っているのかもしれない。土踏まずがある靴の内側につても、ロングカウンターが入っているせいか、変な皺が入ることもない。(クロケット&ジョーンズの場合は、木型がワタシの足に合っていないせいかも知れないが、土踏まず辺りに、ねじれたような深い皺が入っている。)非常に作りが頑丈で耐久性が高いように感じていたが、この2年の経過を見ても実際に耐久性が高いことがよくわかった。

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アッパーの皺①

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アッパーの皺②

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アッパーの皺③

 履き心地については、購入して約一年でソールの反り返りが馴染んできて、良くなってきていたので、さらに柔らかな履き心地に変わることを期待していたが、他の靴(例えば、クロケット&ジョーンズ)と比べると未だにソールは硬い。ガッシリとした履き心地が好きな人向きの靴と言えるだろう。
 ソールの劣化については、ビンテージスチール&ハーフラバーを貼っていたせいもあり、こちらも、ほとんど劣化は見られない。ビンテージスチール&ハーフラバーにあった細かな溝は、こすれて平らになっているが、特段滑ることもなく問題ない。当分、オールソールをやる必要はないだろう。やはりハーフラバーで補強しておけば、ノーメンテナンスで非常に長く履くことができるのでコストパフォーマンスは高いですね。

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ビンテージスチールとハーフラバーの経年変化


 ストレートチップは非常に汎用性が高くビジネスパーソンは必ず一足は持っておいた方が良い靴だと思う。そういう意味で、シェットランドフォックスのインバネスは、やはり良い靴だと思う。木型としても私の足には合っており、フィット感は非常に高い。外国製の輸入物が人気があるのは分かるが、やはり日本の靴には日本の靴の良さがあると思う。先入観を捨てて、是非、日本の革靴も試してみてもらいたい。
 ちなみに、 メンテナンスは1、2ヶ月に一度 クリームを入れている程度。デリケートクリームは、気が向いたときに入れる程度で、毎回は塗布していない。以前、トレーディングポストの店員さんに、デリケートクリームを入れすぎると、革がペコペコになってしまうので、入れすぎも良くないと聞いてからは、使用頻度を下げている。大型連休があるゴールデンウィーク、夏休み、冬休みには、デリケートクリームを含めたフルメンテナンスを行っている。こういった履き方でも十分に品質を保てており、それほど手間のかからない靴だと思う。ナチュラルな輝き方が好きなので、鏡面磨きは実施していない。クレムで磨くだけで十分に光るので、わざわざ鏡面までやる必要がないと思っている。僕にとって革靴はあくまで仕事道具であり、控えめな存在であってほしい。鏡面磨きにでピカピカにして靴の存在感を全面に出すのは、なんとなく好ましくないように思っている。
 これからも長い付き合いそうな靴なのは、間違いない。引き続き、大切にしつつも、どんどん履いていきたいと思う。

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上質だけど模範的なストレートチップの佇まい

 

デリケートクリームのお勧め。

 

 クレムは、ちょっと高いですが、匂いも良いしお気に入りのクリームです。 

 

akamira.hatenadiary.jp

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BOEMOS(ボエモス)のレザーパンチングスリッポン

 大人男子のカジュアルシューズはどんなものがよいのか。とりあえず、ローファーということになると思うのですが、よりリラックスできるスニーカーも欲しいですよね。

 スニーカーで大人っぽさを出すのって難しくないですか?ほんとにお洒落な人は、コンバースのオールスターで良いのでしょうが、オシャレ上級者じゃないと厳しいですね。あと、ニューバランスも人気ですが、あれは更に難易度が高い。ややもすると、休日のお父さん感がハンパ無いです。NBは履き心地が素晴らしいので取り入れたいとは思うのですが、なかなかスタイリングになじまないですね。

 ということで、手っ取り早くある程度の大人っぽさを出すには、キャンバス生地よりはレザーを使ったものが間違いないと思っています。その中でも抜群に使いやすいものと言えば、やはりホワイトレザースニーカーではないでしょう。ワタシも休日にはホワイトレザースニーカーを履くことが圧倒的に多いです。ただ、あまりに同じものばかり履いているので、少し気分を変えてブラックのアイテムを探していました。そこで、今回購入したのが、BOEMOSのレザーパンチングスリッポンです。

 BOEMOS(ボエモス)は、イタリア・フィレンツェのファクトリーメーカーのようです。多分、昨年のモデルだと思うのですが、SALEに掛かっていたので、ずいぶんお得に購入することができました。

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BOEMOSのパンチングレザースリッポン①

 前半部はパンチングレザーになっているので、ブラックでも軽い見た目になりますね。

 

 

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BOEMOSのパンチングレザースリッポン②

 

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BOEMOSのパンチングレザースリッポン③

 比較的シャープなトゥで、甲も低めに抑えられていてサイドからのバランスも綺麗だと思います。ブラックレザーxホワイトソールのコントラストがいいですね。シンプルなので、長く履けると思っています。

 

 イタリアのファクトリーメーカーのものだけあって、作りは非常に良いと思います。革の質感もGood。一目で上質なことがわかるものだと思います。

 ワタシは、足の甲が低めなのですが、それでもかなりキツいので甲高の人には、ちょっと厳しい木型ですね。足に合う人にとっては、とてもお勧めできますね。

 

 また、感染者が増えてきているので、結局、お出かけする機会もなく履くのは先になりそうですが、良いか物が出来ました。

今帰仁村のわらび籠

 おうち時間が増えて、最近、時間の流れをゆったり感じることができることが多くなっています。また、身の回りのものにも、改めて目が行くことが多くなりますね。

 そんな中で改めて、これいいよな~としみじみ感じるのが、沖縄の今帰仁村の伝統工芸品のわらび籠です。我が家では、食器の水切り籠に使ったり、フルーツやお菓子を入れる籠として使っています。

 今では、編み込める人がほとんどいないそうで、大変、貴重なもののようです。沖縄を訪れた際に、購入したのですが、10年、20年と使えるそうなので、ずっと大切に使っていきたいですね。ちなみに使っていくと経年変化で、だんだんと色味が濃くなるそうです。わらびでできているので、水にも大変強く、水回りで使うことができます。

 金属製の水切り籠は、どこか味気なく、生活感がどうしても出てしまうのですが、これを使うと、食器を乾かしているキッチンも、やさしい雰囲気になりますね。わらびでできているので、食器が当たって欠けてしまうことも防げます。

 ではでは、大変な時期が続きますが、STAY HOMEをENJOY HOMEに変えていきたいですね!

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今帰仁のわらび籠①

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今帰仁のわらび籠②

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今帰仁のわらび籠③

 

塾か、公文か、受験コースか?親の悩みは尽きないですね。(続き)

 前のエントリーで、悩んだ結果、公文に行かせることにしたと書きましたが、伝えきれていない部分があったので、もう少し書いてみようと思います。自分自身の頭の整理にもなりますしね。

 公文に行かせることに、当初、あまり乗り気ではなかった妻も今は賛成してくれています。というのも、うちの子は、Z会の通信教育はずっとやっていて、それなりに学力はあると思っていたのですが、学校で算数の計算テストがあったときに、正答率も時間もクラスの平均に届かず、どちらかと言えば出来ない子の部類になってしまっていました。

 ワタシとしては、計算問題を解いている様子を見ていて、理解出来てることは知っていたので、単純に練習の絶対量が足りていないだけだなと考えたので、別に慌てることでもないと思いました。運動でも何でもそうですが、頭で分かっていても一定量をこなさないと、本当の力は身につかないというのは理解できる話だと思います。ワタシはマラソンをするのですが、4時間は切れているので周りからはスゴいっ!と言われます。けど、4時間を切るのに才能はいらないと思います。必要なのは、みんながやりたがらない走り込みをしっかりやって準備することだけ。これさえ出来れば、上位10%ぐらいには入れます。勉強も似ているところがあると思います。計算問題で言えば、丁寧にやればできる問題を反射的に出来るところまでしっかり練習できるかに尽きると思います。

 妻にこんな話をして、まずは本屋で売っている公文の問題集を買ってきてもらい、何度もコピーを取りながら繰り返し娘にやってもらいました。普通にやったらやりたがらないので、ワタシも一緒にやって競争したりしてゲームのようにするなどの工夫はしました。結果としては、数カ月でクラスでも12を争う計算力が身につきました。

 こんなことがあったので、今では公文に行くことに妻も賛成してくれています。何回ぐらい繰り返して練習する必要があるかは、その子によって違うと思います。公文ではスピードと正答率がある程度いかないと、次のステップにいけません。つまり、その子に合った練習量を、しっかりこなしながら、その子のペースで学習が進んていきます。これが公文のいいところだと思います。ただし、自習が基本になっているので、所謂、学習塾の〜のように、教えてもらいにいくという感覚だとギャップが大きいかもしれません。

 いずれにせよ、低学年の内に、しっかりとした学力をつけておけば、今後の学習が格段に楽になると思います。これは国語でも同じだと思います。

 今回、幸いにもワタシの娘は計算問題を克服できました。これは彼女が地味な計算問題を何度も何度も解く訓練を続けれたからだと思います。その点は、彼女は本当に頑張ったと思います。

 

P.S.

 割り算に入った途端、平均より遅いぐらいになってしまいました。また、これから何度も練習して克服できるようにサポートしていこうと思います。

 

塾か、公文か、受験コースか?親の悩みは尽きないですね。

 我が家には小学2年生の子供がいて、これまで通信教育のスタンダードコースを受講していたのですが、3年生を控え、塾に行くか、公文をやるか、それとも通信教育を受験コースに変更するかという話になりました。ワタシとしては、公文一択だったのですが、妻は相当に悩んでいたようです。最終的には、公文に決めて、ちょうど今月実施中の体験入学から開始することになったのですが、その経緯を簡単に書いてみようかと思います。まぁ、こんな記事は誰も興味ないかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。

 前述の通り、妻は相当に悩んでいたようですが、ワタシ的には迷うようなことではありませんでした。ちなみに、我が家は、明確に中学受験をさせるというつもりはないですが、もしかしたらあるかもね、というよくある状況でした。

 ワタシは、義務教育の間は、基礎学力をつけることと、勉強して色んなことが分かると楽しい!という感覚を伸ばすことだけに集中すれば良いと考えています。

 基礎学力とは、算数では、間違えることなく素早く計算ができる基礎的な力、国語では、文章を素早く読んで理解する力だと考えています。今だと、もしかしたら英語を始めても良いのかもしれませんが、こちらは余力があればいいと考えています。

 基礎学力が重要なのは改めて言うまでもないですが、一朝一夕では力がつかないものであり、しっかりと基礎から積み上げる必要があるからです。社会や、理科などの副教科は、後からでも暗記すれば覚えれるのに対して、算数、国語はそうはいきません。1つ1つ理解しながら積み上げていくには、本人の能力・進み具合に応じて、カリキュラムが進行することが望ましいと考えています。できる子は、どんどん進んでいけばいいし、ちょっと時間が掛かる子は、じっくりと取り組む必要があると思います。そうなると、学校の授業に合わせてカリキュラムが進行する塾や、通信教育がベストだとは思えないのです。そういう意味では、公文のシステムが優れていると考えました。

 一方で、公文は、基本的な計算問題しかしないから、文章題や図形に弱くなるとか、受験には耐えられないというような意見があるようです。そういった側面もあるのでしょうが、受験用の勉強なんて、どんなに早くても5年生からで良いのではないでしょうか。近年の中学受験は、難題が出題される傾向があり、それ用に対策をしていないと難しいと、塾や、通信教育を提供する業者は言いますが、それは業者が煽っているだけではないかと思います。そんな特殊な問題は、受験をすると決めてからで十分ではないでしょうか。それよりも、基礎学力に集中することが、本人の力を一番伸ばすことになると思います。なんでもそうですが、やり始めはどんどん上手くなっていきますが、次第に成長が鈍化する学習曲線というものがあります。私は、基礎学力は90%ぐらいまで理解できたら次のステップにどんどん進んでいく方が、努力に対して身に付く力の効率が高いと感じています。そこで100%を目指してしまうと、ものすごく努力をしてもなかなか100%には到達しません。低学年での受験コースは、この90%~100%の領域を頑張ることになってしまい、勉強がどんどん楽しくなくなってしまうのではないかと考えています。

 公文であれば、本人のペースに合わせて、基礎学力が着実に付いていきます。ちゃんと理解しながら、どんどん先に進めれば子供も楽しいと感じる可能性が高いです。この正のスパイラルに、うまく乗せてあげることが親の役目かなと考えています。

 

 ということで、我が家では塾でもなく、通信教育の受験コースでもなく、基礎学力が最も効率よく、本人のペースに合わせて伸ばすことができると思われる公文を選択しました。これが良い結果につながればよいのですが、それは神のみぞ知るというところでしょうか(笑)。